Tig

ミッション:インポッシブルのTigのレビュー・感想・評価

4.0
デ・パルマ監督による記念すべき第1作目ですが、内容がうろ憶えでしたので再鑑賞しました。

まず何はともあれあのテーマ曲(今作ではU2が手掛けています。)はホントいつ聴いてもアガリますね。

ストーリーはキエフからのスタート。序盤の舞台はチェコ、プラハ。プラハの夜、殊にあのレストランはホント美しい!
そして物語が佳境に進むにつれイギリスへと舞台は移り変わっていきます。

観て真っ先に口をついて出た感想は使われているアップル製品が懐かしい&トム・クルーズ若いなあ…という事。時の経つ早さを感じさせます(´・_・`)
オデッサファイルのジョン・ヴォイトや後のシリーズにも登場するヴィング・レイムス、ジャン・レノというキャスト陣。
特にジョン・ヴォイトは前述した作品の印象が強いのでスパイ役がしっくりきます。ジャン・レノ起用はよくわかりませんが時代でしょうか…

CIA(IMF)内の裏切り者を探し出す話ですが、本作の後に上映された続編に比すると各人のキャラクターや演出等、全体的にシックでタイトな作品に仕上がっている印象です。
長きにわたる東西冷戦の影響下にあった中で翻弄され、冷戦構造そのものが瓦解した時分、自分達のアサインメントを失いつつあったスパイ達を映し出すにはこれくらいの温度が丁度良い気がします。

ただ地味一辺倒なわけではなく、ラングレーでの宙吊りシーンや最後の列車バトルなど要所要所きっちり印象に残るシーンもあって記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。。

小道具の存在感、使われ方も秀逸でスパイものならではのギミックに心躍りました。

続編も好きですが、やはりこのファーストは90年代スパイアクションの傑作だと思います。ちょっと硬派な感じもあってスパイ大作戦の匂いがします。

元ネタのスパイ大作戦が好きだった祖父は公開当時ダメだししていましたが…
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