トム・クルーズがインポッシブルなミッションをポッシブルする話。
スパイが無双するアクション映画かと思っていたら、組織の思惑や仲間の裏切りに翻弄され、後ろ盾を失ったスパイの悲しみが漂っている。
天井から吊るされているシーンは有名なだけあって見所満載。イーサンは極めて真面目に取り組んでいるのに、職員がトイレからいつ戻るかとか、ジャン・レノがネズミを気にしてるとか、緊迫感とユーモアが絡み合っているのがよかった。っていうか本人が手に汗を握ってるがな。
チームが冒頭で崩壊するシーンにインパクトがあった反面、中盤のチームは即席感があり、信用できない人間も多くて盛り上がりに少々欠けた。怪しいと思った奴はだいたい裏切り者。それでもラストはヘリコプターをトンネルに突っ込ませるという、思いついても普通は実現させないような派手な絵面で締めてくれた。
ここからシリーズを重ねるごとにスタントジャンキーになっていったのかと思うと感慨深い。
