尻尾の先まで餡子が入っていますよ！みたいなサスペンス・アクション！
90年代後半くらいから、「ハリウッド映画」のお話作りに親しんでいなくても楽しめる映画が沢山作られている気がするんだけど、丁度そういう、切り替わりの時期の作品で、だからいつ、誰が観ても楽しめる作品だと思う。
撮影自体はまだフィルムだからだと思うけれど、映像には時代を感じさせる部分があって、今日的なお話の作りとのギャップがある。
そういうところも興味深いけれど、純粋に最後までハラハラドキドキと派手なアクションを楽しめる、というのは本当に素晴らしいと思う。
プロットが複雑だけどそれを追えなくても「トム・クルーズがなんか見抜いて成功させた！カッコいい！」っていうだけでも楽しめるので、目の快楽というのは本当に凄い。
フェルプスの扱いについてシリーズ旧作の出演者からはかなり否定的な反応もあったそうだけど、往年の作品をリブートさせる上では必要なギミックだったんじゃないかって思う（自分が旧作未視聴で思い入れがないだけかもしれないけれど）。
この作品の後も色々なシリーズ作品がリブートを仕掛けては失敗していくのを見ると、名作をリブートさせるというのは難しんだなと思うし、M:Iシリーズが成功しているのはこの作品でプロデュース業に進出したトム・クルーズのサービス精神に依るんじゃないかって感じる。
シリーズを通してM:Iシリーズには本当にハズレがないなー。
