風来坊

インデムニティ 陰謀の国家の風来坊のレビュー・感想・評価

3.5
身に覚えのない妻殺しの容疑をかけられ、必死の逃避行を続ける消防士のテオ。容疑を晴らすべく事件の裏に恐るべき陰謀を追う。南アフリカ製のサスペンスアクション。

時にハリウッドリメイク作の基になるほどの傑作を生み出す侮れない南アフリカ映画。本作もそこそこ予算は掛けられているようで、本格派のサスペンスアクションといった雰囲気。

いざ追われる展開までが長くそこまではテンポが悪いですが、望んだ展開になってからはテンポアップしてスリリングに謎を追う展開で面白くなります。アクションもなかなか頑張っていて、高層ホテルでのカメラアングルはかなりの迫力で効果的でした。

爆発はCGに頼ってはいるが気にならなず迫力がありました。インデムニティとはそういう意味かと納得でしたが、政府がわざわざそんな回りくどい事をするかと思うと朝強引な気がしますね。
妻殺しの事の真相は驚きました。

音楽が良く効果的でアクションシーンなどを盛り上げていました。
主役の俳優さんはちょっぴりキューバ・グッディング・ジュニアさんに似ているもののちょっと魅力に欠けます。
女刑事も強面なので、絵面に華やかさがないのは残念。

事件の顛末はかなり強引。証拠もなくあれでは逃げられてもおかしく無い筈では…。まあなんにせよラストシーンはかなり好きです。
サスペンスアクションとしてまあまあ楽しめた作品でした。
風来坊

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