山水亭独居坊

哭悲/The Sadnessの山水亭独居坊のレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
4.0
見ることの加害性、見られることの鬱憤と性的不満足・抑圧

ゾンビ化した人ー見ることの加害性...容姿の選別をする主人公の電車で隣にいたおじさん、異常な一般人へスマホで隠し撮りする人達、大統領の演説に野次を飛ばす待合室の人、スマホの壁紙がおっぱいの大きい萌え絵だった警備員、警備員のスマホを買って使う(中身を見る)主人公

ゾンビ化した人ー見られることの鬱憤...マスクをする容姿にコンプレックスを抱えてそうな女、大統領の演説で全国中継された軍人?、主人公がウイルス学の医者のところに逃げ込んだシーンで監視カメラに血を塗ってから獲物を喰うゾンビ

ゾンビ化する前からゾンビっぽいウイルス学の医者...主人公が着替える時にシャワーカーテンを閉めないで覗き見、赤ちゃんを殺すときはカーテンを閉めて視線を遮断、実験の欲望が抑えられずに赤ちゃん総ゾンビ化させる

ラスト15分くらいまでに考えてたこと
・ゾンビ化してない人ー性的に満たされてる?主人公のカップル、最初ベッドで男が裸・女が下着姿で始まるところから、でもセックスしたのがこのカップルだけなわけはない

・見る加害性がスマホに象徴されていたとしたら、主人公は電車の中で読書をし、彼氏は主人公を送るまでの間家で充電させていたので、加害性が薄い?

でも結局皆んなゾンビ化したはず、主人公も最後涎垂らしながら笑うような感じだったので、屋上への扉を閉めたのは最期を彼氏に見られないようにするため?医者を背負って屋上に行こうとしている時の会話から撃たれるのは分かっていた、

気になるところ
・太った人がゾンビのおじさんに犯かされているときに目を瞑って耐えていた警備員もゾンビ化した

・彼氏の指を切った隣の部屋のおじさんが彼氏に彼女の面倒は見てやる的なことを言った時の指遣い、指に執着がある、彼氏と指、右手中指と薬指

書くまでに忘れてることもあるし考えもまとまっていないよくわからない

一瞬だけ映ったゾンビ化して目が真っ黒の赤ちゃんが一番キツかった、気持ち悪かった。
まず、目が真っ黒な生き物が好きじゃない、ウサギもハムスターも可愛いと思えない、真っ黒な目がまず目に付いてしまう、それに赤ちゃんのプニプニした感じも加わってキツかった。
赤ちゃんの目は白地に黒に限る!