「ファースト・カウ」も上映中のケリー・ライカート新作を劇場で。U-NEXTが”A24の知られざる映画たち”という特集上映を企画しててそのひとつとして上映。たぶん配信もすぐ来るんだろうな。
ライカート作品は4度目の出演となるミシェル・ウィリアムズ演じる彫刻家のリジーの日常に起こる出来事をいつものように淡々とユーモラスな一面も見せながら描いている地味なんだけど、めちゃくちゃ濃厚なライカート節だった。もう完全にクセになってる感じ。芸術家をひとりの人間として、人間味溢れる感じに、それを淡々と描いているのがよかった。この抑揚のなさとミニマルな作風が今作でも効いている。鳩を取り巻くやり取りも、ちょっぴりお茶目な描かれ方もよかった。
やっぱり途中で眠くなっちゃう感じも含めて、ライカート映画を観るのは贅沢な時間だわ。
彫刻のアートは、Cynthia Lahtiという現代アーティストで、ケリー・ライカートの聖地でもあり、今作の舞台でもあるオレゴン出身のアーティスト。この人の作る彫刻もハマっていた。
