TakayukiMonjiさんの映画レビュー・感想・評価

TakayukiMonji

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アルプス(2011年製作の映画)

3.6

ヨルゴス監督の2011年作。
「ロブスター」前夜、シュールな設定(死んだ人の代役をするサービス)の中で、また人間の本質をえぐるような作品。”禁断の果実”のように、超えちゃいけない一線を描くあたりが監督
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

ビクトル・エリセ、31年ぶりの新作。
この人ほど、作品は量より質を体現してる人もいないのかも。過去作が強烈に脳裏に残ってるからこそ、必然的に期待が高まる。
そんな期待に真正面から回答を出すような作品だ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

“明けない夜はない”

三宅監督史上、一番好きな作品かも。めちゃくちゃよかった。
PMSの悩みを抱える女性とパニック障害を抱える青年の交流を描いているのだけど、2人の距離感が絶妙でよかった。
原作には
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

ギャガ、エスクァイアジャパンの先行試写会参加。パルムドール受賞作で期待値も高かった作品。
サスペンスフルな予告編が印象的だったが、良い意味で予想を裏切られた。
法廷サスペンスの面白さ、真実が明かされて
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ソルフェリーノの戦い(2013年製作の映画)

3.6

パルムドール受賞の「落下の解剖学」のジュスティーヌ・トリエ監督の長編デビュー作。新作公開前に、予習を兼ねて、JAIHOに加入して鑑賞。
“ソルフェリーノの戦い”というタイトルはどういうことだろうと思っ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.5

4Kレストア、IMAX上映あるということで、ベスト席で鑑賞。
IMAXレーザー、すごかった!!!
Live観に行ったくらいの臨場感。没入感もすごかった。わかりすぎてることだけど、改めてトーキングヘッズ
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Here(2023年製作の映画)

4.0

バス・ドゥヴォス監督、先週の「ゴーストトロピック」に続けて、こちらも鑑賞。
「here」のタイトルが示す“今ここ”が、繊細に表現されていた。この場所もいいよね、とそっと描く。

バックボーンが違う移民
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

前情報なしで観たけど、全く想像してたのと違った。メキシコのディストピア。全く手を緩めない。

メキシコの貧困格差。もしかしたら起こりうるかもしれない、現実のようなヒリヒリしたディストピアを手加減なしに
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

3.7

コワスギ5作目。
今回も多分に笑わせてもらった。最高。
ホラーの見た目をしながらも、SFとブラックユーモア全開で安定の面白さ。
ちゃんと1作目からの流れが繋がっていて、飽きない構成。とりあえず四谷怪談
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悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

4.0

ダグラス・サーク作品初鑑賞。
これがダグラス・サークか。全てのメロドラマはここに行き着くのかというくらい、王道のメロドラマ。起承転結、完璧。
オープニングの歌からして、”愛こそが全て”な導入。そんなオ
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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.0

日本初公開ということでチェックしていたバス・ドゥボス監督の2019年作。時間があったので、こちらから先に鑑賞。これが思っていた通りのじんわりと沁みる作品だったので、来週に「Here」の方も見に行こうと>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.9

何とか、DC鑑賞も途切れず。
「アクアマン」の新作。ネタにもしてたけど、マイティ・ソーの兄弟要素と、ブラックパンサーの閉ざされた王国要素の世界との共生みたいなのは、共通。まさにDC版「マイティ・ソー×
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.0

ビクトル・エリセの31年ぶりの新作が公開されるとあって、未鑑賞だったこちらを。
1957年、内戦の記憶が残るスペインが舞台。
少女の目線での語りが中心に添えられているが、家族それぞれの視線、葛藤が垣間
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.7

見る気なかったけど、年始から息子たちが見始めて全話鑑賞したので、劇場へ。
わざわざ映画にする必要があるのかと思いつつも、安定のSPY×FAMILYでみんな楽しんでたのでよかった!
肩肘張らずに楽しめる
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.6

「女王陛下のお気に入り」は”らしさ”はブレてなかったけど突き抜けきってはいなかったヨルゴス・ランティモスの新作。期待しすぎないようにしていたけど、そんな心配はいらないくらい凄まじいほどの鬼才ぶりを発揮>>続きを読む

熱のあとに(2023年製作の映画)

4.0

試写会。
間違いなく賛否両論になる問題作。
共感が出来なかったり、掴みどころのない登場人物が多くて追いていかれそうになるんだけど、時折ものすごい緊張感のあるシーンが挿入されて、現実と非現実の間に引き込
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ソウルに帰る(2022年製作の映画)

4.0

昨年見逃し案件。
出演者のほとんどが韓国人だし、韓国を舞台にしてるから一見すると韓国映画のように見えるけど、映画全体の骨格は紛れもないフランス映画然としていて、ひとつひとつのカットが素晴らしかった。
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.8

昨年見逃し案件。下高井戸シネマの限定上映で劇場滑り込み。
普段、予備情報は入れずに鑑賞することがほとんどなんだけど、これは予備情報は入れておくべきだったと後から反省。(なので、配信されたら再鑑賞して、
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(2021年製作の映画)

3.3

アリ・アスターが制作総指揮のチリアニメ。世界最古のストップモーションアニメという設定。
少女が人骨を使って、新たな人なのか、元の人なのかを蘇生させていく。この祈祷術が世界最古に発見されたものとしては気
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カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~(2024年製作の映画)

4.5

美術手帖のプレミアム会員限定試写会。
「魔女の宅急便」の原作者として知られる角野栄子さんに4年間密着したというドキュメンタリー。
予習せずに行ったら、素晴らしすぎてびっくりした。本に携わっている人や、
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

4.0

昨年鑑賞出来なかった作品をおさらい中。
父と子という設定だけで、確実にやられそうだなと思ってたけど、過剰な演出のないずっしりとした感動作だった。
もしも自分がこの状況に立たされた時に、自暴自棄になり、
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

ぴあオンライン試写会。
主にドキュメンタリー作品を手掛けてきたというコルム・バレード監督の長編デビュー作。
不安定な家族環境に揉まれて、自分を押さえ込んできたコットと、”喪失”を抱えた親戚夫婦の心の交
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.0

人生の行動、選択、出会い、偶然。それにより変化していく運命を考える作品。
それぞれの人生に紆余曲折があり、人生は自分で作るものであり、選択した行動を評価できるのも自分。4人(4通り)のジュリアの人生を
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.0

「ファースト・カウ」も上映中のケリー・ライカート新作を劇場で。U-NEXTが”A24の知られざる映画たち”という特集上映を企画しててそのひとつとして上映。たぶん配信もすぐ来るんだろうな。

ライカート
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.8

映画館見逃し作品。
ダンジョンズ&ドラゴンズのボードゲームは全く知らないけど、昨年話題になってたので。
程よいコメディ要素とどストレートな冒険活劇エンタメとしては、最後まで楽しく鑑賞。盗賊、戦士、魔法
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ディレクターズカット ウッドストック/愛と平和と音楽の祭典(1994年製作の映画)

4.5

バンドサークル時代に、夏の合宿でウッドストック69(本作)とウッドストック99の録画を垂れ流しで酒飲みながら見ていた以来、20数年ぶりにちゃんと鑑賞。TSUTAYAにあったのが、この220分バージョン>>続きを読む

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.9

オーストラリアの降霊術をテーマにしたホラー。評判良さそうなので、新年一発目のアップリンクへ。
こっくりさん的な降霊ゲームで遊んでいた若者たちがドツボにハマっていく。
冒頭からテンポよく、最後まで引き込
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.2

2023年劇場見逃し作品。
現役のパリ・オペラ座のバレエダンサーのマリオン・バルボーを主役に抜擢。ダンスシーンはもちろんのこと、その出立ち、スタイルの良さが際立っていた。

怪我により、未来を閉ざされ
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ロッキーVI(1986年製作の映画)

3.2

カウリスマキの短編がたくさんU-NEXTで配信始まったのでちょろちょろと。
ロッキーのパロディ、レーニングラード・カウボーイズのPVの短編。
ロッキーを真似ているんだろうけど、クオリティは高くない緩い
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街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)

3.4

アケルマンのデビュー作。短編。
後に続く“日常の狂気”なのか、はたまた社会への怒りの表現なのか。爆発させたいものは何なのかわからないまま終わるが、初期衝動的な熱量を感じる短編。

イメージの本(2018年製作の映画)

4.0

ゴダールマラソン。
こちらは11月に鑑賞していたもの。
「ゴダールソシアリスム」など鑑賞難易度高くなってしまっているものが数本と短編が数本残っているが、昨年続けてかたゴダールマラソンも何とか2023年
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さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

3.6

ゴダールマラソン。3D上映もされたという2014年作。
男と女と犬の物語。物語ではあるが、映像コラージュといつものようにブツ切りされたクラシック音楽、無数の印象的な言葉たち。”愛の言葉”かどうかはわか
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アワーミュージック(2004年製作の映画)

4.0

ゴダールマラソン。2004年の作品。
地獄、煉獄、天国の3部構成。前半の”地獄”パートは「映画史」でなぞった戦争映画の歴史と実際の人類の殺戮の歴史をなぞる。この10分強の映像のコラージュが殺戮の事実を
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世界(2004年製作の映画)

3.5

ジャ・ジャンクーの2004年作。
この監督の作品は2本目だけど、やっぱり掴みどころがわかりづらい不思議な作風。
世界の有名スポットを一堂に集めた世界公園で働く人々に焦点をあて、主人公のタオを取り巻く人
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

年末駆け込み鑑賞。
“完璧な日々”。繰り返される日々のルーティンの中に見える、ちょっとしたことが人生の素晴らしい一瞬である。静かでいて、ずっしりと沁みる傑作だった。

役所広司演じる平山は、寡黙で淡々
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

リドリー・スコット御大。新作鑑賞。

圧倒的なスペクタクル映像は、リドリー・スコットの十八番。そこにホアキン・フェニックスのクセのある存在感といったら、大好物なんだけど、そこまでハマりきれず。
強さも
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