猫そぎチャンスペロッテ

ショーイング・アップの猫そぎチャンスペロッテのレビュー・感想・評価

ショーイング・アップ(2022年製作の映画)
4.5
2023年米国
監督/ ケリー・ライカート
出演/ ミシェル・ウィリアムズ(リジー)/ ホン・チャウ(ジョー)/ ジャド・ハーシュ(ビル)

『オールド・ジョイ(2006)』や『ウェンディ&ルーシー(2008)』のケリー・ライカート監督の作品、

オレゴン州ポートランドで、彫刻家のリジー(ミシェル・ウィリアムズ)は、間近に控えた作品展に向けた制作に取り組んでいる、、焦りで苛(イラ)つくことも多いが、隣人や、家族との関係を通してリジーの日常が描かれている、、

何か骨太のテーマを追いかける物語もよいが、本筋をボカして(極めて弱くして)、浮かんでくる気持ちよさを感じさせる“物語”も好きだ、、💕❗

リジーが制作している彫像(焼き物)は、人の特徴、一瞬の動きや佇まい、一瞬の時間(😻)を表現したもので、彼女の身近な人物から創作したみたいだ、、(ソーカンジタダケ!☺️)

お父さん(ビル)にもお母さん(ジーン)にもお兄さん(シーン)にもどこか似ている、、、ジョー(ホン・チャウ)をモデルにした作品もあった、、

その徒労の作品(アート)を映画として美しく(優しく)撮るのもアート、、ケリー・ライカート監督の芸術性(力量)だろう、、、(シランケド❗)


映画には見るからに暖かさを装う人物は出てこない、、どっかが暖かいだけの人や病んでいるだけの人もいない、、
兄(シーン)とは、なんか、“血の通じるところがある”という関係で、今まで色んな問題起こしてるんだろうな、だから友達もいない、、そんな厄介者だけれど心配の種、、心配させるけれど、大事なときに来てくれる、、この家族の関係がリジーにとって貴重なもの、、

鳩も良い!ジョーが普通に優しい、リジーも釣られて鳩の怪我が気になって仕方ない、、悪戯(イタズラ)な女の子達と鳩🐥がまた良い、、

とても味わいのある作品、ただ注視するだけでなく日常に取り込みたくなる、、精神的に豊かになる、まるで得したような気分、、、、映画との距離が、、とても近くなった感じだ!☺️

(エンディング)
リジーやジョーの着衣や歩き方に“しな”がなくて、いいな~と、そういえば化粧の場面もなくて・・(ソレガイイ💕❗)