ショーイング・アップのころっぷのレビュー・感想・評価

まるで日常を映し取ったかの様な自然体の映画。不穏な空気が流れる中、言葉にならない葛藤とそこからの形にならない前進を描いた佳作。この監督の作品は本当に不思議な尾を引く。観終わってもまだ彼等の生活がどこかで続いているかの様な気がしてしまう。作品に流れていた時間が昨日の出来事だったかの様にふと感じてしまうような映画って、中々無いと思う。