膨大な映像と音声をコラージュして、稀代の天才アーティストの実像を浮かび上がらせる。その根気と情熱が素晴らしい結果に結び付いている。改めてデヴィッド・ボウイの存在の大きさを感じる事が出来た。また見直した>>続きを読む
独特の世界観が中々にぶっ飛んでいて面白い。台詞を排した演出も新鮮で、拘りのカットの連続で飽きさせない。何より往復し続けるゴンドラの牧歌的ながらドラマ装置として優秀な所が良かった。まるでネタ見せ動画の様>>続きを読む
小さな町の住人達が、何の説明も無く生活を語る。その整頓されていない情報の羅列がドキュメンタリーの枠を越えて景色として馴染んでくる不思議。カウリスマキ作品の様な余白が語る映画と生活の距離感が面白い。
精緻な独居老人の生活に不穏が闖入する。それは妄想なのか夢なのか心の奥底の闇なのか。モノクロで描かれる家そのものが主役の様に存在感がある。原作とは大分印象が違うが、コミカルでもあり恐ろしくもある雰囲気は>>続きを読む
徹底したリアリティが物語への没入感を誘う。伝説の12分間の銃撃戦。名優2人のカフェでの対峙。忘れ難い名シーンの数々。己の美学を貫いた2人の魂の交感が熱い。
狭い路地でのチェイスシーンの迫力。主演俳優の熱演。終始不穏な雰囲気の雨に濡れた街の景色。悪夢の様に記憶から離れてくれない強烈なインパクトを持った作品だった。犯人の動機や目的はよく分からなかったものの、>>続きを読む
子役の自然な表情と田舎の人々の営みが丹念に描写されている。大きな事件や起伏がある訳ではないが、人物の細やかな感情を表現した味わい深い作品だった。
強烈なインパクトを持った作品。ストーリーの先が読めようとその痛快さは変わらない。レイチェル・マクアダムス全身全霊のアクトに驚愕。サム・ライミ監督らしい遊び心も満載。
不謹慎極まる悪ふざけ。限界スレスレのネタに終始苦笑いするしかなかった。軽い気持ちで観ると胃もたれ胸焼けを起こすかも。
史実を交えた突飛なストーリー展開。派手なアクションシーンのクオリティは凄まじい。レイフ・ファインズの確かな演技力で物語を引っ張るも、シリーズの前日譚としては少し毛色が異なり過ぎていた様に感じてしまった>>続きを読む
歌唱シーンの再現性は高いが、半生の描き方がバランスに欠けていてどの要素も中途半端に感じてしまった。アレサに対するリスペクトは感じたが、映画としての出来栄えは今一つ。
卵が先か、鶏が先かの様なストーリー。想像力が生んだ奇跡。虚実の境を曖昧にしたファンタジックな作りが実に癖になる作品だ。ポール・ダノの演技力の高さに驚かされるし、彼の使用法の最適解。愛すべき小品。
何十年振りかの再鑑賞。日本人キャストの殆どが鬼籍に入る事の寂しさ、時の流れを感じる。大阪の街をあれ程ミステリアスに描いた作品も他に無いのではないか。松田優作のあの鬼気迫る演技。自らの死期を予見していた>>続きを読む
世間の評価と人気が理解出来ず。ただ単純に水が合わなかっただけの話なのかも知れないが、キャラクターに愛着のある人向けのファンサ映画にしか見えなかった。現代的な諸要素をお愛想程度取り入れるも切実さが殆ど迫>>続きを読む
映像の迫力とテンポの良い展開は十分に評価出来るクオリティなのだが、如何せんラストの纏め方が急ぎ過ぎで雑だった。これだけお金を掛けて作った作品なのだから丁寧に表現して欲しかった。
歌唱シーンやダンスよりも、普段の生活シーンのふとした表情や仕草がマイケルそのものである事に驚いた。迫力のライブシーンのこだわり抜いたカット割りや、丁寧に再現した美術のクオリティの高さ。改めて稀有なスー>>続きを読む
東京の空気を懐かしく感じる映画。異常な日常が動と静で印象的に切り取られている。主演の2人の自然に高まる空気感が良い。以前観た時よりも良い映画だと思えた。
既視感しか持てない新鮮味に欠ける内容。クリーチャーも異星人も今一つ。搭乗員達のキャラクター付けも弱い。豪華なキャスト布陣なだけに勿体無い。
丁寧な演出で登場人物達の物語が着実に積み上がっていく。日本人キャストも良かったが、やはり主演のブレンダン・フレイザーの表現力が際立っていた。
登場人物の誰もが自己中心的過ぎて一切感情移入出来ない。ご都合主義で無理ばかりの脚色も酷い代物。大掛かりな撮影が見応えあるだけに実に勿体無い。ただただ残念な作品だった。
かなり攻めたブラックユーモア。サンドラ・ブロックのコメディ演技が無理している様に見えて、やや痛々しい。メリッサの能力もイマイチ活かしきれていない様で少し残念な作品だった。
ロックンロールの創始者、苛烈な業苦を背負い後世に偉大な思想を残した先駆者。今音楽で喜びを得る度に、私達はリトル・リチャードの生き様にリスペクトを持つべきだと感じた。これからでも遅くは無い、彼のロックン>>続きを読む
映像資料と関係者のインタビューで語られる俳優・松田優作の伝説。リアルタイムを知らず後追いで何作か観た程度の人間にも、この俳優が並外れた存在だった事は分かる。そして後世に与えた影響の大きさも。これを機に>>続きを読む
久し振りに再鑑賞。やはりラスト10分の言葉を越えた魂の交感が凄まじい。役者達の熱量、演出のセンス、全てがハイレベルで見応えがある。
登場人物の感情の移ろいとその発露に不自然で強引な所がある。脚本にも少し無理があったのではないか。キャストはそれぞれに持ち味を発揮していたが、全体的にやや稚拙で本格的な時代劇とは呼べない出来栄えだった。
映像は当然美しく驚くばかりなのだが、物語はまるで現実世界のトレースで人間同士の戦争を見ているかの様だった。これまでのスピリチュアルで深遠な命のテーマが成りを潜め教訓的なメタファーになってしまった様に感>>続きを読む
重厚な映像もレースの迫力も凄まじいのだが、如何せん主人公の葛藤に感情移入出来ず。陰惨な事故の衝撃の方が後に残る。どうしても住む世界の違う特権階級の人間達の戯れに過ぎないと映ってしまい、そもそもモーター>>続きを読む
驚くべき史実。プロレスの世界の厳しさと親子関係の難しさの中、腐らず、妬まず、家族を支え続け遂には幸せを手にしたケビンの人間像が兎に角尊い。キャストの熱量も凄まじい。何かとてつもない物を見せ付けられた余>>続きを読む
こんなに有名な作品なのに初鑑賞。そういう時代だったという事を加味してもぶっ飛んでいる。そして若きケビン・ベーコンのまるでリバー・フェニックスばりのナイーブさに驚く。今は無きクリス・ペンの気の良い馬鹿っ>>続きを読む
馬鹿馬鹿しくも、子供達それぞれの個性を伸ばす案外良い先生振りが感動的。ジャック・ブラックの暴走を見事にバランス良く演出したリンクレイター監督の手腕。
ピーター・セラーズの品格、静かな物言いの説得力。衝撃的なラストカット。単なるシュチュエーションコメディに収まらない風刺性と希望がある映画。
これぞ映画を総合芸術と言わしめる好例。寒色と淡いネオンが美しい撮影。風景がこれ程までに如実に語る映画は近年稀なのではないか。サム・メンデスは改めて素晴らしい演出家だと思う。そして何よりオリヴィアの魂の>>続きを読む
老体に鞭打ちよく頑張っていた。あのお馴染みのコスチュームを着るとやっぱり栄える。ストーリーはよく分からないというか、集中出来なかったので。それでも楽しめた。
重苦しい雰囲気が終始暗い影を落とす。荒涼とした風景とそこに暮らす人々の乾いた心。丹念に登場人物の感情を積み重ねていく演出が見事だった。主演のエミリー・ワトソンの悲哀、ポール・メスカルの心の闇。狭い世界>>続きを読む
映像の楽しみはあるものの、ミュージカルシーンの出来栄えはクラシックスのアニメーションに遠く及ばない。何しろ小人達が少し不気味だった。
重厚な世界観を演出した美術や撮影、特殊合成を施した映像の美しさ。豪華キャスト達による力強い演技も実に見応えがある。この時代の価値観を垣間見れば、今の社会がどれだけマシに映る事か。本当に救いの無い世の中>>続きを読む