このレビューはネタバレを含みます
主要の登場人物は社会性に難のある者ばかりで、舞台になるCUBEは誰も首謀者はおらず、関わる人全員が己の保身と給料だけを見て、機械的にそれぞれの役目を果たしてできた無意味の公共施設という代物。つまり公共施設CUBEは腐りきった人間社会の風刺であり、その中で社会不適合者（というほど重篤のものは少ないが）が協力して脱出せねばならないという構図。しかし脱出したところで待っているのは自分達が殺されかけた腐りきった人間社会なのだ
超低予算且つ俗っぽいシチュエーションながら、意外としっかりしたテーマがある映画
