あるぱか

CUBEのあるぱかのレビュー・感想・評価

CUBE(1997年製作の映画)
3.6
強制参加型の密室デスゲームの先駆け的映画。

“CUBE”は非常に無機質で謎めいていて恐ろしい殺人空間であり、こんなものを作り出したのが無名のカナダの監督だというのだから驚く。
何より、CUBEを攻略することだけがストーリーの本筋であり、人々が何故連れてこられたか、誰の仕業で何の目的があるのか、様々なことが謎に包まれたまま物語は終わりを告げるのが不気味で仕方がない。

謎を謎のまま終わらせることでゲームの傍観者である私達に色んな想像を膨らませる憎らしい演出だ。

だけど先駆的映画のさだめなのかもしれないが、どうも「見たことあるような展開」の連続になってしまい、手に汗握る緊張感はあれど、あっと驚く斬新さは感じられなかったのが正直な感想。

登場人物それぞれの役割がなんとな〜くわかるような気がする演出をしていたのが逆にうまいと思った。あぁやっぱりこいつ隠してたなとか。
んでこのCUBEの恐ろしさ予測不可能さを感じさせた一番最初のサイコロスキンヘッドの描写がこれまたうまい!
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