いや〜こういう話は結構あるあるだよな…それにしても辛い…小さなすれ違いが大きな事件に繋がる残酷な物語だ…
物語の中盤の事件は別にして、仲の良かった2人が環境の変化で徐々に離れていってしまうのはあるある。この中学生ぐらいの年齢だとちょうどどのグループに属するかが明確になってくるから、結構変化が大きいかも。
仲良しの少年たちが自分の性自認を巡って徐々に離れていってしまう演出がリアル。アイスホッケーにのめり込む事で男らしいグループに入っていこうとする様はカメラワークも相まってなんだか痛々しい…
普通は中盤の事件がクライマックスになるかとは思うんだけど、この作品ではその事件を受けた主人公の複雑な心情を丁寧に描く事に重きを置いている感じだった。辛い…
正直いきなりあんなハードな展開になるかな？という感じはするけど、子どもたちの世界は狭いからむべなるかなという感じもする。
最近だと『怪物』が似たようなテーマを扱っているけど、こちらの方がよりリアルでドキュメンタリータッチのような感じ。
子どもたちが誰も明確な悪意を持っていない分、顛末のやるせなさが胸に迫る。花畑を振り返る少年の背中が哀しい…
