照

CLOSE/クロースの照のレビュー・感想・評価

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)
4.2
全ての描写が芸術。
cmbynみたいな、田舎の一つ一つの情景描写が絵画みたいでそれだけで満足感はMAXだった。
セクシュアリティを認めること、世間の風潮は確実に理解のある世の中に近づいているとは思う。クィア作品が世界の映画界でもどんどん認められていく中でこの作品は少し異質なもののように思えた。
最後まで見ても、私には彼らが互いに惹かれあっていた、そして彼ら自身はそれに気づけず幼さ故の幻影のような感情として処理して終わったように感じる。思春期の子供にとっては誰かと一緒にいたいと思うことへの基準は年齢も性別でもない。そんなことは知ったこっちゃない。
世間がどれだけ少数マイノリティやLGBTに配慮して理解して来ようとも、無邪気さと無知さを兼ね備えてる子供たちには関係ないことだ。
ネタバレになってしまうので言えないからこれ以上は書けないかも。とにかく夏に見るべき映画。
切なくて可愛くて優しくて寂しい1年間の物語。
照