舞台女優の姉アリスと詩人の弟ルイ。
ある時からずっと憎み合っている二人。両親の事故で久しぶりに再会する。
お互いに高い才能を持っている二人、初めは自分より認められた弟を認めたくなくて憎しみという感情に転嫁したのだろうか。なぜこんなにも憎み合ってしまうのか、芸術家の感性というのは理解し難いところもあるが、一旦こじれた家族の感情は何よりも根深いものがあるのかもしれない。誰でもありうることなのかもしれない。受け入れないことで自分を正当化し守るのだ。
両親の突然の事故と死をきっかけとして、二人の感情の変化が起こり正直にぶつけ合い・・。
周囲の人々の温かさ、フランスの美しい映像が終始和ませてくれる。
姉アリスのマリオン・コティヤールがとてもチャーミング。
最後は舞台も離れて異国の地へ、新しい自分を見つめていくのが清々しかった。
