けいすぃー

トリとロキタのけいすぃーのレビュー・感想・評価

トリとロキタ(2022年製作の映画)
3.8
ビザなしの在留外国人の話。これは珍しいことではないのだろう。
ビザはなかなか降りず、入国仲介業者に金をせびられ、ビザなしを良いことに危ない仕事をやらされる。
移民問題の難しいところであり、作品でも示されていなかったのが、ロキタがフランスへ来た理由だ。おそらくは出稼ぎなのであろうが、詳細には分からない。トリのように祖国で迫害に遭っていればビザは降りやすい。ビザをすべての人にあげる訳にもいかないだろうし、その複雑な事情がよく表現されていた。
また、作中で登場した歌がエンドロールで途切れて、沈黙の時間が過ぎるのも上手い表現だった。
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