とげまる

クライムズ・オブ・ザ・フューチャーのとげまるのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【2023年74本目】
記念すべき映画600本目(レビューサボってるから本当は604本目だけど…)は大大大好きなクローネンバーグの最新作‼️

美しい、とても美しい映画でした!

廃退的な近未来っていうのが本当に大好物で、まさに夢見たディストピアに連れて行ってくれて大興奮!

主人公ソールは加速進化症候群によりアーティストとして新たな臓器を体の中に生み出し、彼の臓器にタトゥーを施し摘出する相方カプリース…。この設定はどうしたら出てくるの?!🤣
しかしながら、クローネンバーグの代名詞であるボディホラーをこの令和の時代に観ることが出来たのは本当に感動😭

造形が本当に彼の世界観を作り上げていて、ブレックファストチェアという嚥下をサポートするための椅子が本当に素晴らしい👏✨
それを見ただけでクローネンバーグだとひと目でわかるようなグロくてキモい造形には感動すら覚えた笑

ビデオドロームや裸のランチでもあったと思うけど、人間の進化に順応して愛の形が変わるというか。異次元なレベルでのアンビリーバボーな行為が始まったと思ったら「これが近未来のセックスだよ!」という押し付けが毎回すごい…。
それなのに、謎の説得力があって、めちゃくちゃ官能的でエロさを感じされられるのがクローネンバーグの1番すごいところであり、好きなところかも知れない。めちゃくちゃ興奮した!

そして、狂ったおじいちゃん監督が現代の映画作りや環境問題をバッサリと一刀両断にする圧倒的な作品でもある。
YouTubeでのアフタートークで言ってたけど、子供を殺したり、解剖ショーの見世物にするって今の映画界じゃかなりタブー…。ポリコレに対して顔面ストレートぶち込んでて、そこに痺れる憧れる笑

散々書いたし、とっっっても大好きな映画なんだけど…結局は何が言いたいのかは分からないから分かるまで見続けます🤣
とげまる

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