クライムズ・オブ・ザ・フューチャーのむーんのネタバレレビュー・内容・結末

クローネンバーグ監督の作品は初鑑賞だったけど、大好物の映画だった。臓器解剖のアート性を官能的に表現した映像美と、現実に接続しそうで接続しない固有の世界観にグッと惹き込まれる。ストーリー的には、起きている事象は理解できても、人物の動機が一度ではすんなり咀嚼できないところが多くあって、あれはどういうことだったんだろうという多くの割り切れなさを抱えたまま劇場を後にした。抽象的に見えながらも何か底に確たる意図があるようにも思えたし、あるいは趣味的なポルノ以上の意図はないのかもしれないが、実際のところは他の作品も見てみないことには判別しかねる。年間ベスト級。