シネマ5454

あちらにいる鬼のシネマ5454のレビュー・感想・評価

あちらにいる鬼(2022年製作の映画)
4.0
2023-135本目

この歳になってようやくこの手の話が分かり始めました。
きっと、人生の線路がある程度固まって、で、パートナー含めて体は老いていき、終わりの気配を感じてきたからこそ、どう生きるのか。どう生きたのか、に実感を伴った興味が出てきたからこそ。

今作を見てとっても感じるものがありました。


出家を決意してからは、とにかく目が離せない。ラスト、泣きましたぁ。

愛に生ききった人生。
問題は少なくなかったけれど、正しくはなかったけれど…。

ラストシーンを見ると、人生って…と考えてしまいました。

20代30ではきっとこんなふうに見れなかったと思います。
40半ばになって、今とても面白く見れました。
もしかしたら50代60代で見たら違う感想に変わるかもしれません。

正直冒頭、前半はキャラクターに全く共感できず、作品自体もむしろやや嫌悪感寄りだったのですが…。
ラストは完全にひっくり返りました。

寺島しのぶ、廣木監督、やっぱり凄いですね。何より寺内寂静、凄い!
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