トンベリ

ノー・シャークのトンベリのレビュー・感想・評価

ノー・シャーク(2022年製作の映画)
2.0
主人公「サメの話しようぜ」


常に人を見下した思考と世の中を斜に見ている自尊心MAX振り切ってる中二病女が、サメに喰われて死にたいという願望を実現させるために幾つかのビーチを転々とする話。
主人公のことを割とボロクソに言ってますが、一人で引っ張らないといけないために強烈なキャラ設定が必要だったのは後々理解したし、一部引く行動するけどキャラ的には嫌いではないです。

内容は、BGMが一切なく瞬きすると次の字幕にいってるレベルの早さで主人公が哲学とサメ知識を109分間のべつ幕無しに独白し続けてるだけ。マジで。
サメに関する知識量でマウントを取る「サメマウント」なるスキルも所持していてもう手に負えない。


2,30分過ぎた辺りから「えっマジでずっとこの感じなの?」と絶望感と虚無感が襲ってくる。ヤバい

主人公の自信過剰っぷりは相当なもので、
「私は書籍化や映画化、ドラマ化されるべき人間だ」
とかも平気で言いだす。

でもそんな変わった人なので、たまに面白いことも言う。
「動作だけでうるさい」「敵はあなたの友達だ」のくだりとかね。


これとデビルシャークどっちが良い?と聞かれたらデビルシャークって答えそうなくらい退屈だったけど、終わりの終わり、本当に終盤に差し掛かってちょっと面白い展開をしてくれた。ちょっとだけね。


※追記
鑑賞時はコンディションが悪く、体力0の時の強制マラソンの如く字幕追いかけが苦痛でスコア低かったですが、時間が経つと、一緒にいるときは嫌いだったけど離れてみると悪いやつではなかったな感のある作品だと思ったので、ちょいスコア上げました。
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