漫画原作の映画化作品として、最高峰なんじゃないか…！
原作を読んだことはないのだけど、読みたくなった。
漫画の良さをしっかり活動写真の面白さにできてるというか。
クライマックスの馬と荷台のところなんて黒澤映画、ジョンフォードの『駅馬車』にちゃんと通じていると思った。
しっとりしたシーンも飽きずに見られた。
『もののけ姫』オマージュの「食べちゃダメ」ってところとか笑っちゃった（笑）
山田杏奈はすっごくサンみたいだった（山崎賢人のアシタカも似合いそう）。
男子の永遠のアイドル土方歳三の舘ひろしのコテコテの演技もたまらなかった。「いくつになっても男子は剣を振り回したいものだろ？」みたいな言葉…ジジイになった土方歳三に言ってほしいよ、、、それ自体が男のロマンだよ、わかってるなぁ…って唸っちゃった。土方って無限の解釈があるけど、この映画のジジ土方はシンプルなファルス性に突き動かされている感が面白かった。馬の屹立のカットのバカっぽさとか（笑）歴史上のレジェンドも案外そういう単純な衝動に突き動かされてるだけだったのかもしれないし。にも関わらず、微妙に知性を感じさせるところも土方ってエロい。なんか、模範囚だった、みたいなのも「（土方）っぽいなー」って勝手にトキメイテしまった。
ほんと文句なしで面白かったので、もう一回、IMAXで見たいなー。
