冒頭の原作から更に足された203高地で心を掴まれました。
エピソードを削り整理しながらも原作ファンに喜んでもらうために考え抜かれた実写化としての意気込みとアクションの数々、人を殺し戦争で傷ついた帰還兵と新しい時代を見るアイヌの少女が相棒となっていく良い映画でした。
原作とほぼ同じ展開で映画に入りきらないものをカットした内容だったので、正直原作マンガを読めばいいじゃん言ってしまえばそうなんだけど、いわゆるコスプレ系の実写化として原作ファンを納得させることを最大限に考えてくれて作ったという所が良かった。
それと203高地を原作より長くして杉本が戦争帰りの傷ついた男という所をキッチリ強調させて、原作のエピソードを入れ替えてラストに杉本が金が欲しい理由と過去を明かす展開を持ってくことで、アシリパさんとパートナーとなることが重要だと閉めたのは上手いなと思った。
