れん

ノック 終末の訪問者のれんのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
4.0
いつものようにM・ナイト・シャマラン監督独自の視点、解釈、惹き付けられる設定が癖になる面白さを醸し出す。不気味なクラシカルさと可笑しみ、温もりや優しさも感じとれる後味の奇妙さは唯一無二。確かな演出力と人間の心理、感情のゆらぎを的確に捉える繊細な鋭さ。デイヴ・バウティスタの風貌のおっかなさに加えられる知的かつ異様な存在感が怖い。人物のクローズアップを多用した画面作りで密室劇としての窮屈感、逃げ出したくても逃げれない圧迫感を与える。観客を信じ抜いているシャマラン監督だからこそ成せる作劇、構造の奥深さに信頼感が生まれる。
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