ジャッキー・チェンの歴史を巡るように変わらないものと変わっていくもの、まだまだ様々なことを受け入れながら歩みを刻んでいく姿にグッとくる。衰えを知ることの無い身体の動き、即興性のあるコミカルで軽やかなアクションの華麗さはお手のもの。チートゥとの掛け合いも愛くるしい。ジャッキー自身の過去を振り返るシーンは問答無用に熱いものが込み上げてくる。過去の伝説に敬意を払いながらスタントマンとしての在り方、引いては映画を作る体制の在り方を問い直す今の映画であり、愛嬌振りまき、楽しさを与えてくれる正しくジャッキー映画。
