SSDD

ノック 終末の訪問者のSSDDのレビュー・感想・評価

ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)
3.6
■概要
休暇を過ごす家族に訪問者が訪れる。
知的で友好的な大男は仲間を引き連れて言う、会話をしたいんだ中に入れてくれと…。
終末信者のカルトなのか、何者かわからない者たちが"犠牲か、世界を救うかの選択"を迫りに現れる。

■感想(ネタバレなし)
きましたシャマラン節。オールドがシャマランにしてはよく出来ていたので驚いたのですが、本作はいつも通りのシャマラン作品で嬉しいです。

スケールしない!
いつも予告が全て!
どんでん返しが斜め上!

とガッカリさせてくれるシャマラン。今回はどうガッカリできるか楽しみでしたが、絶妙につまらなくもないし、すごく面白いとも言いがたい。
シャマランたまらんです。

理不尽で奇妙なルールを展開し、その中で困惑して活路を見出そうとするというシャマランテンプレートは活かしたまま、スケールを珍しく大きくしてきました。

私の中の上位シャマランには入りませんでしたが歴代では中シャマランですね。

1.ハプニング
2.オールド
3.アンブレイカブルシリーズ
4.デビル
5.ヴィジット
6.ノック 終末の予言者
7.ヴィレッジ
下位シャマランは割愛。

どうしてこんなに外して興行収入もぶっ飛ぶのを作るのに映画新作出せるのか不思議ですが、私のようなシャママニアが世の中にいるのでしょうかね。

いやーもっとガッカリできると思ってたので少し残念でもありますが、シャマラン初心者には初級編として悪くない感じですね。











■感想(ネタバレあり)
・スケール
ハプニングに並ぶ、世界的災害にスケールできた本作。本来なら一人ずつ殺されていくが、信じてもらえず最後は滅亡しました。荒廃した世界に歩く3人で終わる…まるで派手さのない絵で終わることを期待していました。
期待を外れてちゃんと津波やら飛行機落としたり、雷落としたりしちゃってちゃんとしてじゃんシャマラン!どうしたの?って感じの驚きはあり。

・一般人が実は〇〇役でしたパターン
何の変哲もない一般人が実は、何々だったんだ!って後からわかるパターンもシャマラン芸の一つ。今回は終末の四騎士。
私が習っていた聖書では出てこなかったので造詣は浅いし、馴染みはありません。
それぞれ世界の4等分の人々を殺す権限が与えられているということで、死ぬたびに災厄がもたらされるという設定はなかなか面白い解釈でした。

・決断
世界の終末はフェイクで実は私怨でしたというオチでも楽しめましたがシャマランはそんなことするわけありません。
きっちりルールに従えばきっちりそのままが起こります。今回は作ったルールの抜け道はなくストレート過ぎて肩透かしされた感じも否めませんが、もちろんご愛嬌です。

・総評
観たことを忘れそうな面白さですが、やはりアンブレイカブルの初見の衝撃や、理不尽度が高いハプニングにはかないませんね。
オールドの出来がシャマラン私の期待値を超えてしまったことで本作も期待値を上げてしまったのはちょっと失敗でした。
もっとガッカリさせてくれよ!
SSDD

SSDD