好きなテーマでした。
病気でもないのにドラッグに依存する人間の気持ちは、小生には理解しがたいのですが。
これは…興味あるでしょ、そりゃ(笑)。
人生経験を積めば積むだけ、“オイシイ話には裏がある”“タダより高いものはない”と刷り込まれていくわけで。
もちろんこの薬も例外ではないよな、と浅知恵でも分かるのですが、どうしても試してみたくなるのが人間の性。
自分にはいかほどの潜在能力があるのか、知りたいですよね。個体差があれば尚のこと。
わりと現実味のある設定なので、想像を膨らませやすかったです。
中盤で予想の展開を迎え、その後二転三転するのが面白かった。
デ・ニーロ任せではなく、きちんと練ってありましたね。それぞれのキャラクターに意義があり、上手に活かされていました。
恋人の存在も、好ましかったです。
まさか『スリー・ビルボード』の紙一重な彼女だったとは(笑)。
ブラッドリー・クーパーって、二枚目なんだけどいつも損してる俳優さんのイメージでしたが(^_^;
今回は、人を前のめりにさせといて、鮮やかに身を翻すラスト。「おほ、当たり役じゃん!」と、拍手送りたくなりました。
絶妙な引き際ってすごく気持ちいいし、後ろ髪惹かれるんですよね。
ONとOFFの落差も見事です。ONの時は、持ち前の青い瞳が美しくて吸い込まれそうでした。
作風は『アドレナリン』によく似てるなぁと思いましたが、個人的にはこちらに軍配。
もし違法でなかったら、自分も使ってみたいですもん。高額すぎるから、2年に1度くらいなら、副作用も少ないのでわ(‘ε ’)その日どう過ごすか、綿密に計画立てるだろうなぁ。
とか、考えちゃいますよ。きっと(笑)。
“薔薇の花には棘がある”
如何ともしがたい、そのせめぎ合い。