とらキチ

シャンカラーバラナム 不滅のメロディ(2015年リマスター版)のとらキチのレビュー・感想・評価

4.0
IMW2022パート1 ③
先日のIMW初日のトークライブの時に広報の方が今回のIMW2022パート1の目玉作品と仰っておられた作品。
オリジナルは1979年製作の作品ということで「きっと古臭いんだろうなぁ…」と、はじめは観る予定ではなかったのだが“目玉”だという事で鑑賞。
初めて聞いた馴染みの薄いワード“芸道モノ”の金字塔と呼ばれる作品。でもたしかに“芸道”を極めていた。
高名な声楽家と彼を純粋に慕った女性の波瀾万丈な大河ドラマ。
“目玉”というだけあってとても素晴らしい作品だった。楽器のシタールとか所謂一般的にイメージされるであろう、インドの古典音楽、歌唱、踊りが堪能できる。それに、こんな昔の作品でもインド映画はやっぱりインド映画で、ものすごく壮大な時間経過にストーリー展開、直接的ではないもののカーストも絡めた容赦ない描写がされている。そしてあの“息子”がとてもかわいらしくて「本当に男の子?」ってずっと思いながら見ていた。
もう、あの歌唱が、舞踊が、とにかく尊い!それを観ているだけでもう満足!更には純粋な愛を貫いた2人の最期の姿に泣かされてしまった。
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