アニメ版を観た時も思ってたけど、美世と清霞が政略結婚から愛情を育んでいく話と、異形だの異能といった設定がそこまで噛み合っていない。
人間に危害を加える″異形″を祓うために″異能″を持つ人たちがいるが、作中で人々に危害を加えてるのは″奥津城″に納められていた異能の魂だし、清霞が異能を発揮してるのは斎森家を焼き払うところぐらい。
クライマックスで美世が異能を発揮する場面も、能力とその表示が抽象的でヤマ場がピンとこない。
あと、美世が折檻を受けて清霞と別れるよう強要される場面は、アニメにあった美世が「別れません！」と自分の意志を言えるようになる描写がないのが残念。
清霞の口調が場面によって急に砕けた感じになって統一性がないのもノイズに感じた。
