じょうパン

#マンホールのじょうパンのレビュー・感想・評価

#マンホール(2023年製作の映画)
3.4
今年の公開当初、海外の映画祭で話題になっているとニュースで言ってるのを聞いて気になっていていたので遂に鑑賞できました。
んー面白くないってわけではないけど、良い部分もあるだけに凄く勿体ないなと思いました。

◻️脚本
川村が本物の川村ではなかったという事実は予想外だったのでそこは良かった。ただ何故偽物の川村は自分が吉田だいう事を忘れていたのかがあまり理解できなかった。また序盤で「警察を呼んで面倒を起こしたくない」と言っているのに何故自分は吉田だと思い出せなかったのか、この2つの疑問部分がかなり物語の鍵を握っていると思いました。
他にも
・何故偽物の川村は目覚めた後マンホールにいたのか?
・折原奈津美がマンホールに拉致したのか?
・折原奈津美が拉致したのならは本当に偽物の川村を1人で人目のつかない所で果たしてその行為ができるのか?
・SNSの仮面の奴は誰なのか?
・友人を襲った人は誰なのか?
・怪我をしている状態でハシゴに上がるだけでもめっちゃ痛がってるのに、泡が上がってきてハシゴに登っている時全然痛そうにしてないのが不思議
・途中おもいっきりマンホールの中が爆破したのに新たな傷などができていない
など自分が見落としている部分もあるかもしれませんが、あまりにも疑問点が多すぎて伏線も張っていなさそうな感じでした。
100分の映画なのでもうちょっと伸ばして疑問点を映像に起こしても良いんじゃないかなと思いました。何か縛りでもしているかのようにギュウギュウに100分に詰め込んで、とりあえず大まかな解決はしたからOKみたいな雰囲気に感じました。
ただ良かった部分もありました。
電話している口調が少し怖い感じが最初から出ていて、それは理解できる伏線回収で良かったです。またマンホール女と付けたのが最初は吉だったのが最終的に凶となったのが良かった。

◻️演技
中島裕翔の演技上手いと言っている人もいますが、確かに日常的な挨拶や会話は上手かったですが、友人に怒りながら電話をしてる時の口調であったり喋り方がくさくて本気でイライラしてたり怒ってるように見えなかったので少し笑ってしまいました。

◻️映像
マンホールから出てきて折原奈津美と話している時に、さっきまで真っ暗やったのが思いっきり冬の午前8時くらいの天気になってて、「いやいや急に朝日はでんやろ」と思いました。あと朝日の出し方が、リアルさがなく照明当ててるなと感じてしまいました。

◻️美術
これは日本映画やドラマにつきものですが、顔の汚れや服の汚れが綺麗に汚れているのがやっぱりどうしても気になります。

◻️まとめ
ずっと同じ空間で色々な事が発覚する映画は海外映画が多く制作しているので、どうしてもそれと比べてしまい劣ってしまう。あまり他の映画の名前は出さない方がいいが「ギルティ」など電話の会話だけであんなに面白く出来るんだから、やっぱり脚本の部分がいかに大事なんだなと思わされた映画でもありました。
疑問点が多い分友人とかとこの映画の話しをしてみたり、自分で考察して考えてみたりして楽しめるので、案外オススメはできるかなと思います。もう一回観たいとは思いませんでした。
じょうパン

じょうパン