空衣

我々の父親の空衣のレビュー・感想・評価

我々の父親(2022年製作の映画)
4.0
ドキュメンタリー。父親が同じ、94人+ものきょうだいが身近にいる。エンディングで怖かったのは、自分の精子を不当に不妊治療に使う医師が他にも44人はいるという事実だ。もっといるのだろう。

「性的な意図はない」ことが言い訳のように繰り返されるが、中盤でわかる「予想」は性的な意図とはまた全然違った背景で、とても気持ち悪い。
あの医師は、キリスト教のカルト集団「産めよ増やせよ」の思想に染まり、とりわけ白人を増やすことに熱心だったのではないかという予想。子どもたちは、「人種差別主義者の偽善者」によって、私が生み出されたのだという絶望をもつことになる。
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