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我々の父親のSSDDのレビュー・感想・評価

我々の父親(2022年製作の映画)
4.5
■概要
不妊治療のために訪れた女性にドナーではなく医師本人の精子を使用していたという事件についての本人映像、音声などを一部用いたを使ったドキュメンタリー。

■感想(ネタバレなし)
いつかのニュースで見て気持ちが悪い話だと記憶にあった話ではあったので観てみたが、あまりも恐ろしい事実と、この事柄で起きうる可能性と、起きた事象があまりにも衝撃的だった。
医師ならばこの二つの可能性は容易に想像でき、社会にダメージを与えることだと予測できたはずだ。
多くの人にこの事実を知ってもらう必要があり、伝承しなければならないという子供たちの意見はその通りでしかない。
冷徹で何の感情も持たないように観える医師があまりにも恐ろしい。








■感想(ネタバレあり)
起きうる事象は近親者同士で気づかずに結婚して近親相姦となり、死亡もしくは障害をもって生まれる可能性が高くなること。
起きている事象は本人の病気をばら撒いたこと。

この二つのだけでも社会に大きなダメージを与える反社会的行為である。

医師ならば想像できるはずだ、それでいて医師本人の精子を使うことを伝えずに、夫の精子とすり替えてまで行ったというこの行為が罪に問えないとはどういうことなのか全く理解し難い。

人のカウントが上がっていくにつれこの二つの事象の発生率が上がり続けていることに気づき恐ろしくなっていく。

そして最後のテロップで血の気が引いた。
94人のクラインの子供がいることがわかり、44名もの医師が同様のことを行なっていた事実があるとのこと。

目的にカルトの存在を示唆する内容があったが事実関係が薄いからか、途中から無くなったがもしこれ以外の医師もこのカルトに傾倒していたとしたら…。
途中からとんでもない可能性に眩暈がしました。

点数をどうつけていいのかもわかりませんが、ドキュメンタリーとしてあまりに衝撃的な内容でした。
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