あやと

ミセス・ハリス、パリへ行くのあやとのレビュー・感想・評価

-
ディオール監修してるのかな?もう美しすぎて心温まる
ディオールの印象はぶっちゃけ高級サロンのイメージがずっとあったし、お高くとまって一般人を見下す空気を感じていたのはそう でも実際時代の空気を模索して、単なる金持ちの娯楽として以上に”人”の心をときめかせ続ける華であろうとすることにシフトしていったこと、それ自体がすごい転換点で、同時にそこに焦点を当てたこの作品が光ることは言うまでもなく

俳優陣、イザベル・ユペールが出てきたときにこの作品、勝負してるなと思うしかなくなった ブランドのトップに女性の目として彼女を置くことが、フランスとして彼女の存在とフランスのディオールを重ね合わせたこともなお興味深い

ドレスが美しすぎる 着る人で与える印象もイメージも変わっていくのがドレスの最大の意味なんだろうな 主役だけど脇役然として、着る人の笑顔や表情、ほんの少しの動作でさえも艶やかに色づける

人の心を動かすチャーミングなイギリス女性と高貴でないながら細かいところまで気配りができる紳士、心を温めてくれる包容力のある友人、ブランドの世界観と伝統を何より守ろうとする社長等、個性的なキャラクター付けと、しっかり優しさと心の温かさを持ち合わせる脇を固める人たち
この作品、脚本とか以上にキャスティングに命かけてる印象
そういう格式張ったところがある意味伝統の皇室お抱えブランドとシンクロするようにも感じた

魅せること、それ自体をこの作品からも学べることがいっぱいありそう
あやと

あやと