SUKEZO

揺れるときのSUKEZOのネタバレレビュー・内容・結末

揺れるとき(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

10歳といえば小5か…

うちの子が小学5年生の時のクラスに、この映画の主人公の少年のように大人の関心を引きたがり、やたら大人と話をしたがる子がいた。
家庭環境もそっくりで、母親と祖父母と一緒に住んでいたようだが、祖父母とは話が合わないし母親は殆ど家にいることがなかったようで話をしたり相談できる大人がいなかったようだった。
その子を見ていると、大人に対して「褒められたい」「認められたい」「自分に関心を持ってほしい」という気持ちが感じ取れた。

その子に比べれば、この映画の少年は少しマシな感じがした。
母親は少しだらしないかもしれないが子供の事を心配し、愛し、誇りに思っている。兄弟の中でも一番頭が良くてしっかり者なのもよく分かっている。母の「あなたが必要なの。お兄ちゃんは使えない」は笑った。親戚のおじさんおばさん達もいい人ばかりのようだし、母の新しい恋人も子供たちに積極的に馴染もうとしていて悪い感じではなかった。
ただ、母親の"恋愛"を見ているので、口悪く言うと少年はませガキだ。

自分に一番関心を持ってくれている担任の先生に恋心を抱くのは理解できる。
先生の苦悩もよく解るが、少年の間違った行動をせめて優しく諭して欲しかったなと思う。あれではただの"失恋した少年"にしかならない。
せっかく良い先生なのに保身のために逃げ腰なのが残念だった。

ラストは……
さあ、第二次反抗期のスタートだ!
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