このレビューはネタバレを含みます
のんの映画は必ず観ることにしてるので今回もレビューとかノールック。したらなんとゴリゴリのスピリチュアル系で、エンドクレジットに某川隆法の名前を本気で捜すレベルでした。
タイトルからは分かりにくいけど、釈由美子主演で映画化された「スカイハイ」の姉妹編。
釈由美子が演じた役を今回は柴咲コウが担当してます。「お逝きなさい」も言います。
「スカイハイ」を監督した縁で今回も北村龍平が演出を担当。脚本も担当してますが、これが良くなかった。
物語全体を通じて汲み取りたい作品のメッセージを全部セリフで言ってしまう登場人物たち。
アクションもリアクションもわざとらしい芝居がかったもので、イチイチ嘘くさい。
普段は達者な役者陣も色々と被害を被って、セリフがあればあるほど、出番があればあるほど大根役者に見えてしまうという不幸が発生。
なかでも姉妹の母親役の寺島しのぶが、あの名女優がなんでこんな…と絶句するくらい酷い。
物語も2時間半の上映時間(長い！)の半ばから後半にかけてはもうグダグダ。イルカショーから先はもうマジメに観るのを諦めてただただ失笑。この辺から節操のないカメオ出演者がぞろぞろ出てきて世界観を台無しにしていきます。
北村龍平はケレン味たっぷりなバイオレンスアクションで持ち味を発揮できるタイプ。本作には向いてなかった。器用ではないことが判明。
ボロクソに貶したけど良かった点も。
のんちゃんと海(今回もドボンつき)、のんちゃんとイルカ、のんちゃんとウェットスーツの相性はやはり最高。千と千尋の神隠しみたいな仲居さんの格好も似合ってた。
前半の方の現世パートには、まだ残された者の哀しみが描かれてたように思う。魚を捌くギバちゃんとかね。
