思っていたのと大分違って、重めだったから色々考えてしまった。死後の世界とか魂とかは一回考え出すとキリがない。岸井ゆきのと浜辺美波が出てた、やがて海へ届くと同じものを感じる。
映画にとって最初のシーンは本当に大事だと思ってるからこそ、冒頭シーンがめちゃめちゃ良くてとても好き。あの俯瞰するようなカメラ回しと、ワンカットの映像は引き込まれた。1発で存在感出してくる大島優子と門脇麦凄い。ストーリーとしては、ファンタジー要素があるってあんまり思わずに観始めたから最初入り込めなかったけど、途中から現実の事とリンクしてきて、徐々にその大枠が見えてきた時の辛さがもうしんどすぎて、うゎ…ってなってしまう。最後の方楽しそうにしないでくれってずっと思ってた。
でも、お母さんが「それでこそ私の…」って大勢の前ではあえて言わないで飲み込んでおいて、おそらくそのアンサーを家族の前だけでちゃんと言うのとか、娘3人の名前の件とかそういう細かいオシャレさがとてもよくて好き。
キャスティングもガチ感あって好き。
原作は全く知らないけど、ちゃんと真剣に作ってるのが伝わる隙のないキャスティング。
門脇麦最近あんまり観てなくてめちゃめちゃいい事を忘れてたけど、やっぱりめちゃめちゃいいな。声が好き。のんさんも主演としての華があるし、あの屈託のない笑顔は脇役じゃなくて主役として常にスクリーンの真ん中にいるべきだなと思わせる圧倒さがあってすごい。ラストカットの溢れんばかりの表情シンプルに凄かった。
寺島しのぶと高良健吾は相変わらずこういう役とても上手い
