Disney+の「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」特典映像から。
J・J・エイブラムスによる劇的なカムバックに続くepisode 8の製作に密着したドキュメンタリー。
雇われ監督ではなく自ら脚本を書き、ファン曰く“そこまで有名じゃない”監督ながら大役を任されたライアン・ジョンソン監督に密着する。

ルーカスフィルム社長のキャスリーン・ケネディの言にあるように、イメージを具体化するのに長けているだけではなく、その人柄が素晴らしかった。
ビッグバジェットとはいえ限りある予算の中、100日を超える撮影日と120を超えるセット数。
そして大シリーズの一部であるが故に絶対に動かせない公開日。
そんなプレッシャーの中でプリプロダクションからスタッフと議論を重ね、撮影しながら編集もこなしているのに怒りや焦り、苛立ちを一切表に出さないのがカッコ良すぎた。

ルーク・スカイウォーカーの扱いを巡りマーク・ハミルからは“基本的には反対だ”とまで言われながら、しっかりとコミュニケーションを交わし、最終的には“私が間違っていた”と認めさせる芯の強さは尊敬の一言。

そして製作の舞台裏ファンとしては、こんな刺激的な映画製作が日常という仕事を諦めた後悔と、少しでもそこへ近づきたいという希望がないまぜになってしまう。
素晴らしいドキュメンタリーだった。