このレビューはネタバレを含みます
監督を信じて観て良かったです。個人的には最高〜に好き！ただし好みは分かれると思います。
出ていけるならとっくにそうしているよ、という諦め、どうにもならない閉塞感、それでも村を維持しなければならない、そのためならば汚いことすらやるし目を背け続けることができる、まさに村"village"という閉鎖空間でした。美咲が戻ってきたことは果たして救いだったのかな、どうかな。現実は現実であり夢ではないし、都合の良いことは夢のように霧散する。邯鄲の夢なんだなあ、と思いました。
どうしようもない地獄でどんなに抗っても、地獄は地獄でしかないんですね。ゴミだらけ！
正当防衛とはいえ人を一人殺し、共通の秘密として何事もなかったかのように振る舞う男女、最後の優の笑顔、炎、クレジット後に村から出ていく恵一の姿、などなど、大変性癖に刺さる点が多かったのでやはり藤井監督にはついていくしか…ない……！
