不朽の名作と言われる意味がわかった。
実話とロマンスを織り交ぜ、どこかリアルでどこか幻想的な魅力に、次の展開への想像が掻き立てられた。
パニックシーンの描写は、格差社会や窮地に立たされた時の人の言動が表現されていて、観ていて苦しいものがあったが、そこが作品としてよかった。
自分がいざ窮地に立たされると、真っ先に自分が生き残ることを考えてしまうな。と思いつつ、自分の人生観を全うしている人や、最後まで愛する人を守り抜ける人、救助に励む人になりたいな。とも思った。
フィクションであれば、こんなド派手なことしちゃって、、とか思うシーンも、ノンフィクションが降り混じることで、明日は我が身と感じながら魅入ってしまった。
ストーリーは十分すぎるくらい入ってきたし、鑑賞してる時間は密度の濃いものだったが、それでも何度でもまた観たいと強く感じた。失ったものは多く、絶望的な結末だったのに、愛を持って、強く生きる希望を与えてくれた作品だった。
