ウォッチパーティーで見た。
調べてみたら、金髪はスイートライフのザックだった！すっかり大きくなっていたけど、いたずらっ子な顔は言われてみれば確かにザックっぽい。
元彼と何度も元サヤしてしまう主人公のグダグダの恋愛を、パワーゲームとして扱うのが面白い。（主人公の一人相撲ではあるんだけど）
よりすげーやつと付き合えば相手にマウントを取れる！
そんなパワーゲームの秘密兵器としてでっち上げられたニセモノ彼氏は、実体を持たないステータスだけの存在で、それが現実世界に影響を与えていく様子はvtuberなんかと並べて色々考えられそうだなと思った。思っただけで何も考えはしなかった。
主人公達がみんな良い人なのでまあ見れてしまうんだけど、映画としてはつまらなかった。最後に格言めいたことを喋る謎の中華系の老人、彼が喋れたことに驚く主人公。このくだりでため息が出た。ステレオタイプが過ぎない？
主人公達は人生がうまく行って、嫌な元彼は失敗するっていう、彼らのその後が文字で書かれるんだけど、その情報に何の意味があるんだ？とは思う。これは主人公の、元彼からの卒業の話であって、金髪に注目しても、これは大人になりきれない彼の、モラトリアム期間からの卒業話である。それなら今後の進路を書くのもわかるっちゃわかるんだけど、悪役の、ザマみろなその後まで書くのはやりすぎじゃ無い？この脚本自体が、元彼への恨みを昇華することなくそのまま書いただけのものなんじゃないか？とすら邪推してしまう。
ラブコメのテンプレに則ってはいるので、最低限の面白さは保証されている。それ以外では、クラブのシーンとかマッチングのシーンとかは面白かったりした。
安直すぎる演出、展開にうんざりはするけど、みんな良い人だし、みんな幸せになって良かったね、という感じ。ウォッチパーティーだったからそれなりに楽しく見れた。
