慰安婦問題。
今もしきりに取り上げられている問題。彼女たちは互いに身を寄せ合ってソウルにある、ナヌムの家と呼ばれる場所でひっそり暮らしている。
戦争の様々な傷跡、それは時間の問題じゃない。時間が解決してくれるものじゃない。
何故なら、彼女たちの時間は今もあの時のまま、止まっているから。
歳をとり、老いた今も恥ずかしさ、やるせなさから目線を落とす彼女たち。生きている間にも無念を感じながら生きなければならない思い。
なにを責めればいいのか?
起きたことは仕方が無い?
戦争自体が恥ずべきこと。
だが、現実に一番恥ずかしい思いをしているのはまぎれもなくその被害者である彼女たちだ。
戦争自体が恥ずべき行為。
時代の殺し合いの戦争は終わったとしても、実際は終わってなんかいない。
今もずっと一人一人の心の中では戦争と同じようなことが起こっている。