ツクヨミ

ウエスト・サイド物語のツクヨミのレビュー・感想・評価

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
4.5
ロミオとジュリエットを60年代風にミュージカル化した作品。
ニューヨークの下町では地元のジェット団と移民のシャーク団がいがみ合っていた。そんな中、元ジェット団のトニーはシャーク団のボスの妹マリアを愛してしまう…
これまでのMGMミュージカルとは異なる60年代調のミュージカル。セットではなく本物のニューヨークで撮られた映像はやはり素晴らしい。
今作は王道男女の恋愛を描くが、下地には組織2つの抗争があり、ミュージカルシーンも激しいダンスが多めの印象。その反面トニーとマリアが語り合うシーンはしっとりと美しい。
また舞台背景として60年代の移民排斥運動の流れが組み込まれており、これまでのシンプルなエンタメではない深いミュージカル作品となっているのもよき。
ロミオとジュリエットがベースなので、ラストは悲しい。しかしオープニングのダンスシーンや各団のダンスシーンは楽しく見られるのでおすすめです。
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