ぼぶ

ウエスト・サイド物語のぼぶのレビュー・感想・評価

ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)
4.0
どこまでも“子供たち”の物語で、だからこそキラキラしていて悲しくなるほど残酷なんだろうなと思った。
前半はとにかくトニーとマリアが可愛くて仕方ない。一目見ただけで惹かれ合う二人に「恋に恋して浮かれてるだけだろ」と突っ込みたくなる気持ちもあるが 笑、心に正直に想いを募らせていく様子はとってもキュート。お店を教会に見立てたシーンは美しかった。
後半はやるせない気持ちでいっぱいに。愛が分断を埋めて、愛が憎しみを深めていって。誰もが大切な存在を持っているのに、それゆえ全ての出来事が嫌な方に噛み合ってしまっているような様子が切なかった。
最後トニーを両方のメンバーで運んでいて、そこに争いの終わりを何となく感じたけれど、綺麗事だとしてもやっぱり私は誰かの犠牲の下に繋がれる手は嫌だよ。
山ほど舞台化されているけど、これと同じかそれ以上のクオリティのものを作るのめちゃくちゃ大変そう。
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