クリプトン星人

ファンタスティック・プラネットのクリプトン星人のレビュー・感想・評価

2.0
チョコプラのコンビ名の由来と小耳に挟み、小指程度に背を押され「そろりそろり」と視聴を開始。

いわゆるエンタメ性度外視の、抽象さに重きをおいた“野生”の自分には苦手な作品だった。
この抽象さに想像力を掻き立てられる“高等”なクリエイターには刺さるんだろう。
というかまんま「進撃の巨人」でビックリ。絵柄まで同じとは…。
あと「宇宙戦争」でも似通ったシーンがあった気がする。
諫山創やスティーヴン・スピルバーグはともかく、この作品がチョコプラのネタ作りの土台になっていると考えるとちょっと可笑しい。

敢えて良かったところを絞り出すなら、達観した表情で人間を眺めるテールのシーン。
ドラーグと人間、両方の思想を持ち合わせた視野の広さや孤独があった。
似通ったところでいうと「グリーンブック」のDr.シャーリーが記憶に新しい。
こっちは逆に明快すぎるきらいがあったけど。

色々と考えられそうな作品ではあるけどやっぱりエンタメ性がないとつらい。
これが2時間の映画だったら目のないドラーグになってたわ。
ただし、共感力が欠如してる人は目をかっぽじってでも見るべき。
「どんだけー!!!!!」