終末期医療のあり方を問うているのだろう
患者側の人生があまり具体的に描かれないのは、どんな人生を送ってきたにせよ、死を迎える瞬間は等しく厳かなものだということなのか
「死」を見届けることが業務内容に含まれている医療従事者という職業を、内外から見つめ直すきっかけになりそうな作品
本作のドヌーヴが良いのか悪いのかよくわからない
息子と母の確執をその存在だけで表現していると感じるシーンは多々あるが、同時にドヌーヴであることが邪魔をしているように思える瞬間もある
ドヌーヴ=母性という式が自分の中で成立しづらいからかもしれないが
今まさに命を輝かせている生徒たちを、息子はどんな気持ちで見つめていたのだろう