涼

遠いところの涼のレビュー・感想・評価

遠いところ(2022年製作の映画)
3.0
試写会にて。
役者陣のリアリティある演技力がすごかった。

沖縄の貧困をテーマにした作品という前情報で観たけど、感想としては、「本島中部の貧困」なのかもなぁと思った。
リアルなのはなんとなくわかるし友達の友達ぐらいでこの世界を生きている人たちはいそうだけど、実感としてはもう一歩遠かった。
作品に嘘があるということではなく、その外側への意識があんまり見えなかったなぁと。
すべては結末まで走り切るための材料でしかない感覚。

こういう作品をみると、この作品が世の中に対してどう作用して欲しいと思っているのか、制作に関わった人や、協賛、試写会の関係者などにそれぞれ訊いてみたくなる。
多分、それぞれにそれなりの想いがあるのはわかるけどね。
それをもっと「リアルに」、考えて深めて動かないと、ただ消費してるだけで終わるよ、と思った。
私が抱えた想いとして本音をいうと、自分はこの島から逃れたい、でした。
それも含めていろいろ考えた作品。
涼