特売小説

遠いところの特売小説のレビュー・感想・評価

遠いところ(2022年製作の映画)
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主人公がキャバクラ勤めを辞め食堂だかで働こうとしたのは2020年10月3日から2021年10月7日の間のどこかの一日。

彼女の意識の持ち方が基本的にはだいぶまとも、なので、気付こうとさえすれば本来は幾つかの選択肢を持っている筈、なのにそれらをただただ放棄しているだけに見えちゃったんすよね。

少なくとも劇中で彼女に関わる大人連中がまるで片親の子にはグレて欲しいと願ってるような短絡的な偏見の持ち主ばかり、詰まり彼女からすりゃまともなロールモデルが居らず、故に、反抗心から視野狭窄に陥っている未熟な状態も、致し方がないわよねとは思うけども。

クズと縁を切ればいいじゃん、ちょっとくらいの貧乏なら暫くは我慢すりゃあいいじゃん、意地を張らずに行政を頼ればいいじゃん、と思っちゃったんすよね。

まるで同情が出来なかったんすよね。

ほんと真面目な人間はよくねえや、直ぐに深刻振るからねえ、と。
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