キネマ寸評

ダイアリー・オブ・ザ・デッドのキネマ寸評のレビュー・感想・評価

4.0
POV。初期Deadシリーズで見られたジャーナリスト視点が本作でカメラ越しになった。時代ごとの視点を取り入れるということで、SNS、動画公開という現代文化でアップデートした。設定はNightの同時多発的サイドストーリー、もしくはLandの前日譚の位置付けか。CGの取り入れ、メイク、ヘッドショット、宴の後のゾンビ縛り上げが更にリアルになっている。カメラ越しで世紀の一瞬を切り取るジェイソンは次第にとにかく映像を残す鬼と化す。世界に露出する事で麻痺していく。現代のインスタ映えや承認欲求など、動画公開の切り口は2007年でも素材としてはかなり早かったと思う。本作は世相も写したがその後のエスカレートも先取りもしている。ステージを変えたNightのリメイクとしても解釈できる、共通したアポカリプスの時の人間アホのメッセージ。
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