はい

エニシング・イズ・ポッシブルのはいのレビュー・感想・評価

4.0
「女性スペースからトランス女性を追い出せ!」と唱える人が、同じ口から「自分はフェミニストである!」と発したシーン、なんという現実での既視感であろうか。あんた、Twitterやってるだろ、この前同じこと呟いてただろと。
こういう奴や、意図的なミスジェンダリングをしてトランスの人を辱め追いやり苦しめる奴もいた。

TERFの化身のような悪意が描かれるのだが、果たして現在トランスジェンダーを取り巻いている「嵐」を知らない人がこの作品を観て何を思うのか。あんなのフィクションの中だけだろうと思うのか、はたまた同じように加担するのか或いはトランスジェンダーやアライと連帯するのか。

映画において「トランスジェンダーとは」という入り口をずっとやってきた気がするが、このように「リアル」と「問題」に向き合う作品が増えてきて嬉しい(とはいえまだ「片袖の魚」は観れていない)。もちろん脇役じゃなく主人公として。
はい

はい