へっ、変な映画！純粋なホラー映画だと思って観た人は狐につままれた状態になる事間違いなし！なんか途中変過ぎて笑っちゃったもんね…
舞台になるのは林の中の怪しげな洋館。女性の劇作家が住むその洋館に集められた女優とお付きの若い男。テレビで一度放映された怪しげな都市伝説的な事件を元にして、その3人で舞台劇の読み合わせが始まる！
重ね合わさる現実、ビデオ映像、芝居、そして女性たちの夢。深層心理に隠された女性たちの怨念、そして母と娘の煮詰められた呪いが洋館の中、そしてその周辺に解き放たれる！うわー、変わってる！
だから一本のストーリーがあるというよりはその煮詰まった女性同士、そして母と娘の呪いが様々な形を取って変容しながら表現されるのでかなり分かりにくいかも。でも蛇で表されるような女性の性欲的な話もあったり、何故か反アメリカ的なその土地固有の呪いの話が言及されていたりとかなり味わい深い作品になっております。
でも変だけどね！途中仮装大賞的なアクションになっちゃった所は流石に笑っちゃったよ。魔法陣引かないで⁈「アメリカのスパイだって」「これ猪を仕留める奴じゃん」「もう一回死んで」などのパワーワードも盛りだくさんで何故か嬉しい！
あんまり怖くはないけど、アナログな夢か現か分からない不思議な空間をじんわり味わえる、オカルト情念ホラー。『ザ ・ミソジニー』のタイトルは伊達じゃない！女性の呪われた部分を一週間煮詰めたような、魔女的作品だ！もう一回死んで！！
