ようこそ。
五感全てで堪能できるレストランへ。
「Yes,shef!」
底なしの胃袋のように
貴方を狂気の奥深くに誘います。
「Yes,chef!」
スリラー?サスペンス??…ご冗談を。
ブラックコメディに決まっているじゃないですか。
「Yes,chef!」
歪みきった現代資本主義社会への痛烈な風刺ですよ。
「Yes,chef!」
なんという作品なんでしょう。
全くもって滑稽なのに笑えない。
ただただ、ディナーに赴いた客と同じく事態が飲み込めず動揺するのみ。
どういう作品なんでしょう。
百聞は一見にしかず、とりあえず最高のシェフが居る"ホーソン"を予約してみてください。
間違いなく忘れられない日になりますよ。
レイフ・ファインズの吸い込まれるような瞳、その奥に宿る怒りと狂気をご堪能あれ。
「Yes,chef!」
最近購入したサーチライトピクチャーズ(旧・FOXサーチライトピクチャーズ)系のパンフレットは『フレンチ・ディスパッチ』『ナイトメア・アリー』に続き3作品目だが、今作のパンフも演者インタビューに各コラムととにかく読ませる構成。
表紙はデザインが統一されているようで面白みにやや欠けるが、読み応えの点では非常に満足度あり。
サーチライトピクチャーズで次に楽しみなのは『イニシェリン島の精霊』でしょうか。
最近はA24が勢いありますが、鋭く良質な作品を手掛けてきた歴史はサーチライトピクチャーズの方が先のはず。
まだまだ楽しみがたっぷりの会社です。